街中は桜が見頃で春らしい風景でしてが
一度、山に登れば、まだまだ冬景色と言った感じでした。
日本海側と太平洋側の天気の違いにも驚かされたツアーでした。

集合は登山前日。JR北上駅前の指定ホテル1階ロビーに午後6時。
この日はお客様の顔合わせと翌日のスケジュールの確認です。
翌朝に備え早めの夕食、早めの就寝。
登山当日はホテルを5時に出発して、車で走ること約1時間30分。登山口出発は6時50分頃でした。

標高の低いところや、日当たりで雪融けの早いところはすでに春の装い。
林道沿いではミズバショウ、

林内や尾根沿いではカタクリが出迎えてくれます。
登山道沿いで、群生しているカタクリの花を見ると逞しさを感じます。

標高770m郡界分岐。
登山口ギリギリまで車を入れて標高や距離を若干、稼いだおかげでここまで30分程で登ってこれました。
お客様はお二方とも健脚で、早めのペースにもバテることなく、お喋りしながら登ってました。


前山分岐の手前から登りがキツくなり、雪が徐々に現れ始めましたのでアイゼン装着。
前山分岐から先は冬道の雪上と、夏道の登山道が交互にやってくる感じで、
こう言う時のアイゼンを付ける、付けないの切り替え判断って悩ましいと改めて感じました。

雨風が強くなってきたので沢尻岳を過ぎたあたりで、レインウエアを上下羽織ることに。
さっきまで天気が持ちそうだったのに、稜線に出たら急に日本海側の天気の影響が強まりました。

9時45分。標高1,312m。大荒沢岳の山頂に到着。
ここから一度、標高を90m程落として、登り返します。

大荒沢岳から羽後朝日岳の下りは所々、雪面にクラック(雪と雪の割れ目)がありました。
足を引っかけて落ちる程ではありませんが、気を付けて歩いていきます。
また、ルート全体を通して雪は良くしまっており、ズボズボと足がはまることはなかったです。

山頂直下で始めて藪漕ぎ。
と言っても4、5mの笹藪を掻き分けて、すぐに脱出できました!!

10時20分。標高1,376m。羽後朝日岳の山頂に到着。
最後もちょっと藪を掻き分けました。
雨、風共に強かったですが、何とか山頂から周辺を山座同定。
ガスが晴れて、ホワイトアウトにならず無事、山頂に到着できたので一安心です。

天気が崩れて羽後朝日岳へ行けなくなるのは不本意だったので、沢尻岳の山頂へは帰りに立ち寄りました。
沢尻岳からの展望が今日一番良かったのは言わずもがなです。
下山は往路を辿り約2時間で登山口まで。
下山時、夏道と冬道の入り交じった尾根は割りきってアイゼン履いたまま夏道、歩きました。
今回も無事に登頂させていただき、ありがとうございました!次回もまた、ご参加ください。よろしくお願いいたします!