県道369号線黒磯田島線(通称:大川林道)は崖崩れなどの影響により、道が崩壊し現在、廃道となっています。
距離約7.5km、片道約3時間のアプローチは肉体的と言うよりも、精神的に大変でした( ; ゜Д゜)≡3≡3ハァハァ


登山前日。
会津高原尾瀬口駅近くにある源泉かけ流しの温泉宿「夢の湯」さんに17時30分集合。


宿内には囲炉裏があり、豆炭の灯りと、暖かさが冷えた体に沁み入ります。
南会津町はちょうどサクラの見頃でした。
町内は雪はなかったですが「まだ少し冷える時期が続くのかなぁ。。」と言った印象です。

登山当日、朝5時に「夢の湯」さんを出発。
前日の夕食の時にご主人にお願いして朝食はおにぎりを用意していただきました。
登山口のある県道369号黒磯田島線(以下、大川林道)を歩き始めたのは5時45分頃でした。


林道中は崩落箇所の際を歩いたり、

張られたロープを使い崩壊した擁壁の脇に降りたり、

かと思えば、ちょっと登って今度は擁壁の上を歩いたり、

土砂で埋まった橋を渡ったりと、(橋と言われなければその存在にすら気付かなかった。。)
荒廃した林道は、ちょっと危険な箇所もありますが冒険心を掻き立てられ「なかなか飽きさせないなぁ。」と思いました。


登山開始約3時間15分。09時00分頃、大川峠(男鹿峠)標高1,259mに到着。
昔はしっかりと県道として使われていたことを物語るように峠には壊れた車が転がっていました。
GoogleMAPでは男鹿峠(大川峠)とあるが、同検索エンジンで「男鹿峠 大川峠」と検索すると、諸説、色々な歴史があって大川峠と言うのが、一般的の様な気がしました。


大川峠から先が、ようやく登山道の開始です。
と言っても男鹿岳には登山道らしい登山道はなく薄らと踏まれた笹藪を漕いで行きます。

09時40分。標高1,412m。
この辺りから、笹藪がなくなり一気に積雪量が増えます。
アイゼンを装着して、滑落に注意しながら登っていきます。


生憎の小雨でしたが、雪が緩み過ぎることはなくアイゼンも良く効きました。
ズブズブと足を捕られることもなかったので、スムーズに登ることができました。

10時40分。標高1,701m。栗石山到着。


11時10分。標高1,777m300名山、男鹿岳に登頂。
周囲はガスで真っ白。雨も少し強くなり、風も吹き始めていたので、山頂でのんびり過ごすことなく下山開始。
ゆっくり一息、着いたのは大川峠に戻ってから。
ここからまた、2時間30分ほど大川林道を歩き無事に下山したのは15時頃でした。
雨の中の長い長い林道歩き、皆様、大変お疲れさまでした。次回もよろしくお願いいたします。