晴れっぱなし北アルプス
賑わう穂高や白馬はもちろん魅力的だが、やはり静かな山を登りたい。
そんな方に打って付けの山が餓鬼岳・唐沢岳。
しかもピリリと辛めの道も味わえる上に結構長い。

正にPZ向きの山なんです(例のごとく初見ですけど笑)

1日目

最近続いている雷雨を警戒して、参加者全員が松本駅前泊だったので松本駅集合を早くして、一路白沢登山口へ
【6:00】松本駅 【7:10】登山口
トイレも設置してある登山口。駐車は10台ぐらいは可。
平日なのに結構車が停まってました。密かに人気なのか!?

7時にして暑ッ!!とか言いながら最初は林道を歩いて沢に入り、この橋を渡ってからがピリリとした道の始まり始まり~~。

落ちても死にはしないけど、暑さも吹き飛ぶチンさむなこ~~んなヘツリ歩いたり~~・・・。
(水量が多ければ迫力ありそうですが(^^;))

落ちたらちょっとヤバい、こ~~~んなヘツリが続いたり。
なかなか手に汗握る道なんです。
小屋番さん?大町市さん?、もうちょっとだけ整備希望!!

たぶん沢が荒れる前は、名前の通り白い綺麗な沢だったんだろうな~、綺麗な頃を見たかったな~、とか思いながら進むと魚留の滝着【8:55】
想像より立派でした。

実はゲストのお一人が、登山経験の少ない方でペースが上がらず。
少しゆっくり目のペースで進む。
ご覧のように藪っぽい(注:決して薮コギってレベルではない)
もしかして整備がここも行き届かず?それとも敢えてワイルドさを残してる??
※その答えは後ほど。

なんやかんや言って結構歩いて、やっと大凪山到着【12:20】
ゆっくりのペースのお陰で、「んん~~・・ここまでで5時間か・・・こりゃ8時間はかかるな。」と覚悟する。

途中、こんな物が!!
そうか!ここは浄土への苦役の道。そりゃ~険しいわけだ。
だから薮も刈らず整備も無しなのかーー!! ・・知らんけど(笑)

そしてこんな物にも励まされつつ苦役は続く。

大凪からしばらくは、ダラダラとアップダウンを繰り返し、百曲がりからの登りに喘ぎつつ。
やっとあと30分!!【15:00】

そしてついに!!解脱して餓鬼浄土(餓鬼岳小屋)に到達!!【15:45】
めでたく極楽に召されました(笑)
冗談はさておき、時間かかったわ~~。早くに出発して良かった~。

小屋に到着後すぐに雨も降りだしギリギリセーフ。
小屋は金曜日なのに、ほぼ満室の20人ほど。
これで多い方だから如何に静かな山か分かるよね。
雨後のサンセットショーもうるさくない。
人が少ないって良いな~と感じつつ、ビールをかっ食らって貸し切り離れで爆睡zzz

2日目

朝焼けの空と、雲海に浮かぶ富士山を拝みつつ、唐沢岳に出発!【6:00】

先ずは槍ヶ岳を眺めつつ、すぐそこの餓鬼岳山頂へ。
ピースサインは久しぶり参加の古強者Uさん。
日本中の山を登りまくっているマニア(ヘンタイ)である(笑)

餓鬼岳展望ドーーーーーン!!!!!
すんばらしい!!!!!
槍も剣も富士山も見える、まさに360度の展望台。
しかも夏らしからぬ空気も澄んでいる!
まさに餓鬼浄土!!

「は~~~っ。」と、感嘆のため息を吐きながら進む絶景ロード。
カメラを向けるとピースサインを欠かさないJKのような古強者はまだ元気(笑)

展望台着【6:45】
目指す唐沢岳方面を一望。左が唐沢岳、右が餓鬼のコブ。
遠いな・・・(^^;)

ドンと一旦下がって登り返すと餓鬼のコブ【7:20】
ここも絶景過ぎて、なかなか進まないの図(笑)

餓鬼のコブから先は、唐沢岳に近づくほど険しくなる。
写真のような岩場のトラバースを抜けたり、ザラザラの蟻地獄を登ったり~~・・・

山頂近くはぐるーーっと回り込んで激急登を頑張れば~~・・・

これまた絶景唐沢岳到着!!【9:25】
花崗岩の白い明るい山頂である。
今日は週末なのに、我々以外にここに来たのは3名のみ。
しかもタイミングがずれていたので貸し切りの山頂!

夏らしく雲が湧いてきたけどそれもまた良し!!
今日は餓鬼岳に泊まりで時間も余裕あるし、存分に山頂を楽しんで帰路

予報通り雲が増えて厚みも増してくるころ餓鬼岳に帰着【13:10】
時間も早いので、寒くも暑くもない山頂でのんびり。

雲行きが怪しくなってきたので小屋に戻る【13:40】
その後すぐ雨!なんとすばらしいタイミング!
本日は昨日にも増して静かな小屋。宿泊者も昨日より少なく、なんと10名!
早く帰って来たので、カレーを食べてビール飲んで昼寝して・・・PZには珍しく贅沢アイドルタイムでした~(笑)

3日目

3日目朝、昨日より極上のサンライズ!

焼けるケンズリ&槍ヶ岳!!
来年ケンズリから東沢乗越下山のルートとかやってみますかね?

続いて焼ける野口五郎、三つ岳方面!!
至極のサンライズショーを味わい、モーニングコーヒーなんてものまで楽しむ余裕を見せて下山開始【6:00】

朝日を浴びつつ、薮をかき分けつつ・・・

帰りは難所もちょうどいいアクセント。

そして、暑ーーーーッ!!!とうだる頃、登山口に帰着のピースサインを忘れないUさんで締め!【12:00】
※帰りは「すずむし荘」のお風呂(650円)で汗を流して松本で解散。

たぶん北アルプスで一番静かで(一般道としては)ワイルドな道で展望も良い。そしてそれなりに長くて歩き応えも十分。まだ登ってない方は来年も募集するので是非お勧めです!