2022/722-24
1日目
初日の集合は富山駅に9:30。ここからタクシーで馬場島に移動します。
早月尾根の登山口。
「試練と憧れ」
これはまさに今回のゲストの方々とのキャッチフレーズとなりました。
北アルプス三大急登に数えられるこの早月尾根は、登山口から山頂までの標高差は約2,200m。
この日の目的地である早月小屋までも約1,480mあります。
登り始めて50分ほどで休憩ベンチがあります。ここからしばらくは松尾平というなだらかな地形です。
30分ほどは平和になだらかな地形を歩いていましたが、やがて急登に戻ります。
登山開始の頃はポツポツと降っていた雨が、次第にザーザーと音を立てて強くなり始めました。
ただでさえ蒸し暑いところにレインウェアの蒸れ感が相いまり、最悪のコンディションになってきました。
そう、まさに「試練」の始まりです。
1時間ちょっと我慢しているとようやく雨脚が収まり、その後は時折霧雨になったり青空が覗いたりの繰り返しでした。
急登ではありますが終始良く整備された歩きやすい登山道です。
早月小屋の手前15分くらいはハシゴと鎖場の連続です。
夜からは天候が崩れる予報だったのですが、本格的に雨が降り出す前に何とか早月小屋に到着しました。
初日の「試練」を終え、ホッとします。
登山開始 10:47
松尾平 11:33
標高1,600m標識 12:58
1920三角点 14:34
標高2,000m標識 15:14
池塘 15:28
早月小屋 16:03
2日目
朝目覚めると…。
昨夜から降り続いていた雨はかなりの勢いで早月小屋の屋根に打ち付けていました。
麓の上市町では20ミリを超える時間雨量だったようで…。
前日からこまめに天気予報を確認していましたが、早朝は雨が残るものの7時頃からは霧雨となり、9時頃には雨は
あがるというものでした。
予定では2日目は剱岳登頂後、剣山荘に泊まる事になっていましたので時間には比較的ゆとりがあります。
少し遅めに出発して天候の回復に期待しよう!という考えでしたが、この雨ではとても…。
最終日の行動時間が4時間ほど長くなってしまいますが、ゲストの方々と相談した結果この日は早月小屋で停滞し
3日目に剱岳登頂と立山室堂までの下山を行うという事に決断しました。
3日目
願い通り最高の天気となりました。
朝目を覚ますとまだ朝日の昇る前の夜空には星が輝いていました。
少し風が強く吹いていましたが、登山に支障があるほどではありません。最高の一日になりそうです。
朝日の昇る前の4時に小屋を出発。
段々と白んでくる空と大日三山。
この日の絶景登山に胸が躍ります。
早月小屋かも急登は変わりませんが、それまでとはだいぶ感じが変わります。
森林限界を越え、見通しの良い尾根道です。
剱岳山頂を見ながら徐々に近づいて行くのを確認しながら登ります。
剱岳らしくなってきましたね!
楽しんでくださいね(^-^)
青と緑と白のコントラストが素晴らしい!
今の時期はやはり高山植物がいいですね。
チングルマが圧倒的に多かったですが、こちらはルート上で1か所でしか確認できなかったミネウスユキソウ。
慎重に!!
山頂まではあと一息ですよ!
「試練と憧れ」の「憧れ」
剱岳山頂に到着です。この日は晴天の日曜日。大勢の登山者がいます。
左から唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳の後立山連峰。
水晶岳、乗鞍岳、笠ヶ岳、黒部五郎岳、薬師岳の百名山たち。
いい眺めです。
昨年私を苦しめた赤谷山~白萩~赤ハゲ~白ハゲ~池ノ平山の縦走路。
記憶が鮮明に蘇ります。
さてさて、下山も気を付けて行きましょう。別山尾根は鎖場の連続です。
ここからが「カニのヨコバイ」です。
楽しそうですね!
次から次へと岩場の連続。
剣山荘に到着。
ここまで来ればひと安心です。
「試練と憧れ」の「憧れ」はここまで。
昨日一日停滞していたため、ここから更に室堂バスターミナルまで行かなければなりません。
ここからが再び「試練」となります。
剣御前小屋まで約250m登り、ここから雷鳥沢まで約450m下り、さらに室堂平まで約160mの登り…。
行動時間は10時間を越え、最後は本当にくたびれました。
でもこの日は本当に天候に恵まれ最高の一日でした。
最後は少々大変でしたが、とても思い出深い山行となりました。
早月小屋出発 4:00
剱岳山頂 7:25
下山開始 8:00
カニのヨコバイ 8:20
前剱 9:35
剣山荘 11:00
剣御前小屋 12:46
雷鳥沢 14:08
室堂バスターミナル 14:55
今回ご参加下さったゲストの方々、ありがとうございました。
またお会いできる事を楽しみにしております!