紅葉も終わりに差し掛かった10月中旬の週末。日本300名山2座を登るツアーへお客様をご案内してきました。
初日は上越妙高駅に11:30集合。ソコから、高速道路と曲がりくねった林道を進むこと約40分。まずは斑尾山の登山口である「しらかば台」登山口に向かいます。「しらかば台」登山口は斑尾山へ比較的短時間で登れるルートであり、トレイルランニングのコースとしても利用されているため、よく整備されてい歩きやすいです。
「山と高原地図」にはP5台と駐車場マークがあるが実際には、ほぼ林道沿いに車を停めるかたちで駐車。50mほど北側へ歩くと登山口の表示があります。
初日開始早々から、いきなりの急登。途中からつづら折りに登りますが、皆さんの呼吸を気にしながら、ゆっくり登らないとキツかったです。
歩き初めて20分ほどで飯綱町方面からの登山道分岐にぶつかります。
分岐からの先は平坦な尾根と急登の繰り返しが何度か続きます。
途中に「蟻のと渡り」と呼ばれるところも、ありましたが本家、戸隠山の「蟻の塔渡り」と比べると容易に登れます。
尾根歩きを40分ほど「大明神岳」に到着です。「大明神岳」からは野尻湖や戸隠方面が望めますが、この日はガスが沸いてきてあまり展望は良くありませんでした。
「大明神岳」からは再び平坦な尾根を歩くこと約10分。標高1,381m。日本300名山の斑尾山へ到着です。下山は往路を辿ること約1時間で「しらかば台」登山口へ戻ることができます。
「しらかば台」登山口へ下山後は移動して、ホテルへ向かいチェックイン。翌日の焼山に備えて、ゆっくりと休むことにしました。
2日目は朝3時にホテルを出発します。30分ほど移動して笹倉温泉の先にある第2ゲートまで車を走らせます。登山道開始時刻は3:40全員ヘッドライト装着で足下を照らしながら進みます。と言っても始めの1時間は舗装された林道歩き。林道を踏み外して谷に落ちないようにだけ気を付けて進んでいきます。
舗装された林道沿いを「池ノ平」、「アマナ平」と通過して1時間ほど歩くと、焼山噴火時のコンクリートで固められた避難用シェルターに到着。中にはヘルメットがあり、緊急時に備えられているようです。登山口はシェルターの目の前。ここから本格的な登山道の始まりです。登山道へ入ってからも回りは暗く、ヘッドライト山行。足下が苔と夜露でツルツル滑るので、慎重に進んでいきます。
登山道を歩き初めて約15分。「展望台」に到着です。
林道では暗くてよく分からなかった焼山ですが、ここでようやくハッキリと焼山のシルエットを拝むことができました。天気予報で聞いていたよりも、スッキリとした空模様に、夜空の星もお客様の登頂を待ち望んでいるように感じられます。
登山口からもなかなか標高を稼げず夜を明けます。「展望台」から約1時間で「大曲」に到着です。
「大曲」で休憩ついでに焼山を眺めながら一服します。
「大曲」からも標高は上がらず。難所である大谷、地獄谷を越えて行きます。落石に加え、ボロボロのロープとハシゴが緊張感を誘います。間隔あけて素早く通過するのが重要です。
7:20。「坊々抱岩」。
「坊々抱岩」を過ぎて「水無谷」を溯行。7:55。「泊岩分岐」。
分岐を登ると「泊岩」の避難小屋があります。中にはシェルター同様にヘルメットがありました。10人ぐらいは避難できそうな感じです。
分岐を30分ほど登ると森林帯を抜けて、視界が広がります。雨飾山や北アルプスがよく見えたので、写真を撮ったり、景色を眺めるついでに息を整えて登っていきます。
登り詰めて一休み。
最後の難所である、岩場を通過します。ここは落石と転落注意!落ちたら怪我ではすみません。慎重に登っていきます。
岩場を通過して、登り下りを数回繰り返し、お鉢を半周すると山頂に到着です。
9:20。標高2,400m。日本300名山。焼山に無事登頂することができました!
山頂からは妙高山、火打山などの頸城山塊や北アルプスがよく見えました。朝3時にホテルを出発した甲斐があったと言うものです!
下山は往路を辿り進みます。行きも通過した岩場や
深い谷の切れ込みなど、まだまだ緊張感を緩めてはいけない所も多く待ち受けてます。
無事の下山の後は時間にも余裕ができたので登山口付近の「笹倉温泉」に入浴。
16時ごろに糸魚川駅で解散となりました。
今回も皆さんのお陰で無事にツアーを終えることができました。
ありがとうございます。
また、次回もご参加ください。よろしくお願いいたします。