焼山が登山禁止になっていたお陰で整備がされず、薮に覆われ酔狂な薮好きしか歩けなかった縦走路
(昔PZでも残雪期にツアーを募集していたこともあるけど)
そんな道も2019年ころから刈り払いが始まり、焼山の登山が昨年7月から解禁になったのならPZマニアツアーとして行くしかない!いつ行くの?今でしょ!(古ッ!w)

1日目

上越妙高駅に集合して、【13:55】発笹ヶ峰行きバス(1000円)に揺られて笹ヶ峰へ
お世話になる明星荘。綺麗で快適ですがお風呂が無いのが玉に瑕(笹ヶ峰キャンプ場でシャワーあり)

笹ヶ峰キャンプ場は手ぶらでキャンププランとかあるらしい。
な~~んにも持ってない人(たぶんアウトドア派じゃない)が山の中のテントで寝るのって楽しいんだろうか?スマホ弄って終わるような・・・。

2日目

ともあれ、明星荘で快適に過ごして朝弁当をカッ食らって、まだ暗い中出発【5:00】
既に多くの登山者が動き出している気配がする中、暗闇に浮かぶ登山口ゲート。
さすが百名山!こう言う賑わう登山口って慣れてないのよね~(笑)

本日は泊岩までの、重荷の上に長い行程。
覚悟を決めてペースを上げ過ぎず進む。

軽装の登山者に抜かれまくりながら登っていくと
開けたところで北アルプス北部が見渡せる!ん~~すんばらしい!!
がしかし、9月とは言え雪が全くないねぇ(^^;)

もう少し進むと、行く先の火打山・影火打・焼山が見通せる。
焼山はたどり着けるか不安になる遠さやな~~~・・・(;・∀・)

ここまでは気温も低めで樹林の日陰で涼しく、重荷以外は快適歩き。
おっ!?早くも高谷池ヒュッテが見えた!【7:55】

見えてからが長かった・・・【8:50】高谷池ヒュッテ到着。
賑わうヒュッテ。コーラとここから今晩の炊事用と明日の行動用の水を補充
追加重量5㎏強!!オッサンガイド頑張ります!(笑)

※泊岩の水場は今年は出ていないだろうと言う判断で水担ぎとなりました。

火打山までは秋の気配
やっぱりいいね~~山は・・・

なんてものに浸っていられたのは天狗の庭までで、その先は日照りと重荷でヒーヒー。
ペースが上がらない~~・・・(;゚Д゚)

ふ~~やっと賑わう火打山山頂到着【10:35】あ~~しんどかった(^^;)
山頂着いてもう終わった感満載ですがここからが本日のメインイベントなんだな~。

いきなりひと気の無くなる焼山への道
でも非常に明瞭で迷う事なしで歩きやすい。最低コルまでは基本下りだしね。

影火打【11:20】通過
前方に焼山ドーーーン!!
このアングルはお初!!いいねーーー!!格好いい!!
と同時にあれ登るの・・・・(;・∀・)

登れんのかしら??
と思わせる、見上げる焼山は魔王の宮殿のよう。
しかも、雲に覆われていた焼山が姿を現したはいいが、それと同時に陽が当たりだして鬼のように暑い!!とにかく暑い!!9月中旬じゃない!! 

即身仏になりそうになって最低コル【12:45】の樹林の影に救われる。

見た目は裏切らず焼山への登りは過激に急!!

死ぬ~~と思いながら登る。ガスが巻いて日が陰って救われる。
ゲストもペースが上がらず、かなりゆっくりペース。
草原が辺りに広がりだすと山頂はあと少し!

草原も無くなり、火山らしい荒涼としてくると道も判然とせず。
マーキングを頼りに登ると~~・・・

這う這うの体で焼山山頂到着!!【14:30】
ガスで真っ白で、ちょっと前まで暑さで茹で上がりそうなってたのがウソのように寒いぐらいの山頂でした。

山頂で最後尾を待って下りだす。
心配した雨にも遭わず本日の宿泊地「泊岩」に到着【15:55】
重荷を背負っての11時間行動長かった~~(>_<)

岩室を使った小屋ですが、中は床板も新調され以外に綺麗なんです。
ただ広くはないのでどんなに詰めても10人ほど。
今回は先着の方が2名で、自分たちを合わせて5名で快適でした。(水が無い事以外は)
9月の連休でも天狗原山からきたその2名だけ。すれ違ったのも単独の強者女性1名のみ。
静かなマニア向きと言うにふさわしい縦走路ですな。

3日目

真夏用のペラペラ寝袋だったので少々寒い思いをして朝
微妙な予報だったけど降ってない!
簡単な朝食を流し込んで出発【5:30】

金山までの道程は非常に穏やか。
富士見峠【5:50】通過
※泊岩、富士見峠はテント可(2張ぐらい)

ガスが入ったり抜けたり。最高の早朝漫歩。癒される~~。
なんとなく天気は回復基調の予感。このまま持ってください!

雪の時はよく行く頸城山塊も良く見える。
光が当たっている山が昼闇山。奥が烏帽子岳(右)、阿弥陀岳(左)
いずれも越後百山で登山道の無い山。
マニアなみなさん如何ですか~?PZはリクエストがあれば行きますよ~!

振り返れば魔城焼山が姿を現す。

対照的に目指す金山は女神のよう(^^;)

最後の登りだけ少々しんどいが、概ねなだらかな道を歩いて金山に到着【7:10】
もちろん山頂は貸し切りである。
雲海に浮かぶ火打山を眺めて、あそこから歩いたのか~と感慨に浸る。

ささ、最後の1座へ。先は長い。
天気は予想通り良くなってきた!
でも北アルプスは雲に隠れちょっと見えず。

目指す雨飾山。
こっちからの見た目は新鮮である。
そう言えば夏の雨飾山は何年ぶりだろうか?
P2に滑りには毎年のように行ってるけど。

完全に姿を現した雨飾山がだんだん近づいてくる。
道はしっかり刈り払いされていてすこぶる歩きやすい。

金山からはドーーン500mほど下って、アップダウンも小さめ。
でも昨日の疲れからお一人がペースがダダ落ちしてしまう。
やっと雨飾山を見上げるぐらいまで近づいた!

なんとかだましだまし登って大曲り到着【11:00】
テントがひと張りほど出来る平あり。水は辛うじて流れててここで補給。

さあ今日核心の大曲からの約400mアップ
昨日の疲れを残すゲストには地獄のような登り。がんばってー!

登り上げる直前で雨。持ってくれなかったか・・・。
それでも思ったよりは早く登れて【12:30】分岐に到着
すれ違った強者女性の情報通り、この笹平だけ薮が刈ってなーーい!
なんでーー!?笹平だから笹を残してんの?ウソ――!?

何故だか刈ってない薮をガサガサやって梶山新湯分岐【12:42】
元気なゲストだけ先行して雨飾山山頂に行ってもらって、後続は時間がギリギリなので登らず下山。
なので山頂の写真は無し。

ちょっと【16:10】の乗り合いタクシーは厳しいかな~とか考えながら
雨で濡れた岩が滑るので慎重に下る。

そしてクタクタのゲストも頑張ってもらって、何とか雨飾山荘にギリギリセーフ!!【15:50】
しかも乗車が我々だけだったので、タクシーの運転手さんが「少し待ってあげるからお風呂入りなさい」と神のお言葉を頂いて入浴まで出来て、さっぱりして糸魚川駅解散
まさに山あり谷ありの縦走でした~~!
※雨飾山荘→糸魚川駅 乗り合いタクシー(糸魚川タクシー2000円なり)

連休でも人にほとんど会わない、歩き応えはあるが危険なところもほぼ無し薮無し(重要)な縦走路。
それぞれの山は登っていても、まだ繋いでないそこのマニアなあなた!来年も企画するのでご参加あれ!