急登、残雪、藪漕ぎの三拍子、揃った200名山、最難の山と言われる
笈ヶ岳に登頂してきました。

登山前日にお世話になったお宿「花くるみ」さんを
朝3時50分に出発。
登山口を歩き始めたのが4時30分頃でした。
まだ、薄暗いのでヘッドライトの明かりを頼りに歩き始めます。

4時50分。
蛇谷沿いの遊歩道を歩くこと約20分。
昔使われていた?それとも現役か?
と言わんばかりにボロボロの観察舎に到着。

標高約660m。
ここからジライ谷の急斜面に取り付くために渡渉します。
急登の出だしで靴を濡らさないように皆さん要注意です!

急斜面は出だしからフィックスロープの連続。
木の根や灌木も使いながら、標高差約550mを一気に稼いで行きます。


6時20分。標高1,040m付近。
この大きな岩ネットの情報で
どっかの誰かがマンボウ岩と話してました。
うっ、、うん!
マンボウにみえるょ。マンボウに。。(笑)
汗でカメラのレンズが濡れちゃったのは、ご愛嬌です(^-^;

標高1,200mを過ぎた辺りから、冬瓜平までは少し緩な登りになります。
でも、今度は藪が出てきて、ちょっと鬱陶しい。

ジライ谷の頭。標高1,271mを過ぎて、標高1,450m辺りから
冬瓜山の西に延びる尾根を北側に巻くと、冬瓜平に入り込めます。
ここの平で一休み&アイゼン装着です。

ピンクテープを追いかけて進むと冬瓜山へ向かってしまうので
今回は冬瓜山はスルーして冬瓜平をトラバースしてタカシリのコルに
向けて進みます。

冬瓜平からは笈ヶ岳がバーン!!と見えます。
「あそこまで遠いょ~。」
って声もありますが、一歩一歩進めば必ず着きます。

天気よくて、暑いくらい。
山頂からの景色が楽しみですね!

タカシリのコルへの登り。ここが急登でキツかった!!

タカシリのコルを過ぎて、笈ヶ岳と仙人窟岳の分岐へ行く途中には
トラバースと急登が待ってます。

笈ヶ岳と仙人窟岳の分岐周辺。モノ凄く太いササの藪!
これはもうササと言うよりはタケでした(^-^;
ピンクテープがベタ張りで、ルートは非常に分かりやすいです!

分岐から稜線を歩けば、笈ヶ岳までもう一息。
地形図では分からない登り返しがあるけど、ここを登れば山頂だー!!

11時50分。標高1,841m。笈ヶ岳に到着しました。
山頂からの景色は抜群!

白山、御嶽山、北アルプスなど名だたる名峰が一望できました!

下山は往路を辿って行きます。
「午後から天気が崩れる。」と言う予報通り、黒い雲が出てきました。
少し歩くペースを上げて進みました。

下山も冬瓜平を進んでいきます。
トラバースは片方の足には負担がかかるので
バランスを崩さないように進んでいきましょう。

帰りも冬瓜平を抜ける辺りでアイゼンを外します。
ここはジライ谷へ下る方面と山毛欅尾山へ進む方面の分岐になっており、登るときは道迷いしづらいですが、下るときは山毛欅尾山の方面に
下ってしまうこともあります。
ピンクテープだけを頼りに進むのは危険なので地形図を見て読図できるように、トレーニングしておきましょう!


ジライ谷方面に進み始めたタイミングで予報通り雨が降り始めました。
雨に降られての急な下りは大変危険です。
特にジライ谷ルートは難所続き。
長時間の歩行で膝が笑い始めている、お客様もいましたので
細心の注意を払って下山してきました。

下山して登山口に到着したのは18時40分。
急登、残雪、藪漕ぎ、最後はおまけ付きの雨にも降られましたが
皆さん誰一人、挫折することなく無事に登頂、下山できたのは
非常に嬉しく、喜ばしいことです。
是非またツアーでご一緒しましょう!