山のぼり ツアーレポート

2020/6/25  遥かなるペテガリ岳

北海道ツアー 2本目

かって北大山岳部が慶応大学と初登頂を巡って鎬を削り、初登頂は慶応に先を成されたものの雪崩で8名の犠牲を出すなど壮絶な挑戦の末、冬季初登頂を勝ち取った。故にその頂きを踏む困難さから「遥かなる山」と岳人の間で言われてきた山。

略して「遥かなるペテガリ岳」(略しすぎだろ!(笑))

そんなロマンを感じる(余裕もなく)日高の深山を、マダニの襲撃に悩まされながら登ってきました。

遠いわ、やっぱり。

ペテガリ山荘に車で入れれば前泊日帰りで済むのに、わざわざ沢歩きまでして峠を越えないといけない。
遥かなるペテガリ岳と今でも言われる所以である。まぁお陰でガイドの需要があるけどね・・・。

この峠はペッピリガイ峠とでも名付けようか?

荻伏から元浦川林道を約1時間ほどひた走り登山口

日頃の行いが功を奏して晴れ予報!!!(強調しときます(笑))


そう言えばペテガリ岳も3年ぶりか?

最初の渡渉もチャプチャプレベルで問題なし
昔は腿まで浸かりながら渡った事もあるんだけどな〜。
どうやら2年来なかった間に大水が出たようで、沢の感じが変わってる。
踏み跡が流されている所もあるし、マーキングも少なくなっている。
(オッサンの不確かな記憶なので当てにはできんが・・・)

でも、まぁよく見て行けば問題ないね

最初の分岐は左
2つ目の分岐も左

この写真じゃ分かりにくくて参考にならんね(笑)
程なく滝に出る。

左側に踏み跡があり問題なく登れる
ここまでで、峠までの約半分(と勝手に自分で決めている)

【8:30】宿を出発⇒【9:30】登山口出発⇒【10:15】滝
滝を過ぎると沢が段々狭くなる&薮っぽくなる

ここの分岐は右
(マーキングあり。もし無かったら悩むね)
さらにチャプチャプと登っていくと
分岐をまた右
(ここもマーキングあり、無ければ悩む)
そして噂の泥壁を登って(フィックスロープあり)笹薮の急登を終えれば
ペッピリガイ峠到着(注:勝手に命名してます)

久しぶりの重荷が肩に食い込むが、涼しくて楽である

【10:20】滝⇒【11:00】峠
峠からの下りもドロドロズルズル
(フィックスロープあり)

傾斜が緩くなれば快適沢下り
今年の北海道は気温が低くていいね〜

涼しいを通り越して朝晩は寒いぐらい
沢の出口で笹薮を漕げば、植林地に飛び出て峠越えは終了

このペッピリガイ峠コースは誰が思いついたんだろうね??
地図と睨めっこしながら最初に拓いた人はエライ!

植林地に付いた踏み跡を追って(フェイクルート多数あり注意)林道に乗る手前の沢で大休止

【11:05】峠⇒【11:40】林道
ま〜今日は小屋までだから急ぐことぁ〜ね〜。

とか言いながら、いざ大休止しようとしても、そう長くは休憩出来ないもんでサクサク歩いてペテガリ山荘にもう着いちまった。

【12:00】休憩地⇒【13:20】ペテガリ山荘

伏流水を引いた水道アリ、トイレ個室で2つアリ、銀マットやらテーブルまでアル。
相変わらずの快適小屋である
しかも貸し切り!

これでビールの自販機でもあれば文句なし(笑)
たぶん1本1000円でも売れるよ

酒は無いが水も燃料もタップリある
干し物して、お茶して、昼寝して、、、も時間が余る!

なんちゅう贅沢(笑)
ヒマなので小屋の中を探ったら

出てきた!
自分より年上の「岩と雪」

自分の山の経験なんてどんなに長く見積もっても20年
その遥か以前の本当に命がけで登っていた時代の読み物
アイドルタイムの相棒には最適でした。

先人に思いを馳せつつ、簡単な夕食を終えて
明るいうちに就寝
遥かなるペテガリ本番の日

夏至が過ぎてすぐの北海道は夜明けがが早い
朝飯を流し込んで
4時にはヘッドランプ要らずで出発

【3:00】起床⇒【4:00】出発
小屋から踏み跡を追いかけ沢を歩く(渡渉と言うほどの物はなし)

看板も見つけるとそこから尾根に取り付く
植林時代の作業道と思わしき、傾斜の緩いジグザグ道を登る

深い不快笹薮に覆われていた時もあれば、刈払いされている時もあった。
まぁもう10回ぐらいきてるからね。
今年はどうか?

昨年あたりに刈払いした模様で
そこそこ歩いやすい!
道も明瞭
気温も低く今回は暑さは敵じゃない

立ち塞がるのは・・・!
長い道のり、じゃなくマダニ!!!

そう、写真のこヤツ!!
今年はメチャメチャ多い!!
マダニを振り払いつつ標高を上げる

1259ピークまで来ると見える
オッ〇イみたいな山

ん?ペテガリ?
後で調べたら違った。ルベツネ山らしい
マダニの襲撃は続く
どうも自分にばかり集ってくるような気がする

気が滅入るようなアップダウンをくり返し
1293ピークの先のコル到着
(勝手に)中間地点(にしている)

なかなかいいペース!

【4:00】出発⇒【5:35】1000m看板⇒【7:05】中間地点
小刻みなアップダウンは続く
マダニは相変わらず

既にこの時点で2匹に食いつかれ自己責任で引っこ抜いている
1日で2匹も食いつかれたのは初めててである

1301ピーク近くまで来ると
ドーーーーン!!!

正真正銘のペテガリ岳がお目見え!!
左に目をやると日高の山並み

分かるのは一番高い1839峰ぐらいか?
天気は相変わらず良い
でも暑くなーーい!

最高の登山日和である
マダニ以外は・・・。
1301ピークまでは意外に早く来れる
だいたい4時間ぐらいで。

でも、ペテガリはここからが本番なのである
1301から下って登って下ったコルから500mアップ!!

こいつが効くんだな〜〜〜(;゜Д゜)
トドメの急登&結構ヤブヤブ

笹薮が終ってホッとしたと思ったら
ここにも北海道日高名物「ハイマツコギ」が待っている!!
この急登で1名脱落

北海道日高名物に容赦なく体力を吸い取られ
やっとの思いでペテガリ岳山頂に立つ!!

6時間と15分!!
遥かなる山だわ

しかーーーも!!山頂に来るとガスると言う仕打ち!!

【7:15】中間点⇒【8:10】1301ピーク手前展望所⇒【10:15】山頂

よくこんな所まで三角点を上げたね〜
とか感心しながら

展望は無けれども、せっかく来た山頂を満喫

「誰かヘリで迎えに来て〜」と叶わぬ夢をボヤキながら下山する
眼下に連なる歩いて来た長い尾根

アレをまた歩くのか・・・・ゲンナリ
帰りにも1匹マダニに食いつかれつつ
ダラダラとアップダウンを繰り返し

誰も居ないペテガリ山荘に「ただいま〜〜」

往復約12時間!!
遥かなるペテガリでした・・・。

【10:45】山頂発⇒【16:00】下山

ダニチェックをすると自分だけ大量に纏わり付いてました
ダニに好かれてもね〜〜
ともかく今回はかつてないぐらいに大量に居ましたよ
今年行く方は覚悟してください
酒も無いのでサッサと夕食を済ませてバタンキュー

最終日
雨の予定だが午前中はもつハズ(希望)

【4:00】起床⇒【5:00】出発

快適なペテガリ山荘&維持管理している方々ありがとうございました!
雨に降られることも無く(これ重要!)
昨日の疲れの残る足を引きずり
泥壁も思ったより難なく越え

ペッピリガイ峠(勝手に命名)を越え

生還!!

3日間かかる、今でも正真正銘の遥かなるペテガリ岳でした〜〜。

【7:20】峠⇒【8:50】下山


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