気付けば3月も下旬となり、ツアーには持って来いのポカポカ陽気。ツアー前日は松本市内のホテルに集合し、登山当日はホテルを7時頃出発。ホテルから約1時間のドライブと行動食を買いにコンビニに立ち寄る。
9時15分 鉢盛山のツアーは野麦峠スキー場のリフトトップからスタートです。パワーゾーンのツアー以外にも鉢盛山へ向かう方がチラホラ、皆さんスノーシューでしたが、我々はアイゼンで「いざ、出陣!!」って感じです!
雪は前日、前々日の湿り雪が若干、積もっていましたが一歩毎に踏み抜く訳ではないので、あまり気にすることなく歩けたように思います。鉢盛山への登山道は幾つかあるのですが冬場に登るのであれば野麦峠スキー場から行くのがお手軽である。お手軽とは言っても片道約5㎞弱、往復約7、8時間、冬山なので、気を引き締めて挑みましょう!
山頂までの道のりは、登ったり、下ったりの繰り返し。登り返しがある度に、手前で立ち止まり、立ち休止で深呼吸して、息を整えてから歩き始めました。
10時55分 小鉢盛山に到着。特に目立った標識もなかったのでここは休憩することなく通過しました。小鉢盛山からの下りで大きなキノコを発見!!ずいぶん、立派に育ったキノコ雪。よく崩れなかったなぁ。
鉢盛山への登り返し。標高差250m。途中何度も立ち休止を交えながら、ゆっくり登ります。座って休まなくても軽く息を整えるだけで、少し回復するんですよね!
13時 標高2,447m、日本三百名山、鉢盛山山頂に到着しました!
皆さん、ひとまず山頂や北西側にある反射板の近くで、遅めのお昼休憩。往路でもけっこうな距離とアップダウンを歩いたので、持ち合わせた行動食が五臓六腑にし染み渡ります。
帰りは往路を辿り下山します。昼過ぎの一番暖かくなる時間だったので、雪も緩みアイゼンに張り付いて団子状になり、重りを付けたように、足が重くなることもありました。足が重いと一歩が出ずに躓くこともあるので、ゆっくり慎重に下って行きます。
スキー場へ向かう最後の登り返しは、手前のコルで西側の沢に下りショートカット。皆さん無事にスキー場を歩いて下山することが出来ました。この後、少々トラブルがあり、鉢盛山のツアーのみ参加のお客様と松本駅で解散したのは18時30分頃でした。翌日、焼岳のツアーへご参加のお客様はこのまま駅前のホテルにご宿泊です。
ツアー2日目、焼岳の登山はホテルを朝6時頃出発。スケジュールでは「ホテルで朝食を食べて。」とありますが、雪の緩み具合と遠望からご参加のお客様の帰りの電車の時間を考えると少しでも早い時間に出発したいと思い、ガイドの判断で焼岳の登山口、中ノ湯温泉を7時40分に出発。
焼岳の登山口は中ノ湯温泉の建物の後ろ脇からスタート。登りはじめから、いきなりの急登なのでペース配分をミスしないように、ゆっくり歩き始めます。標高差約70mぐらい登ると、雪に埋もれた安房峠の道とぶつかるので、一先ずここで、レイヤリングを兼ねて立ち休止。奥には前穂高岳も見いていて、ビュースポットにも持って来いです。
道を乗越してからの登山道は、しばらくトラバース。ここで、息を整えながら進むのが冬の焼岳ツアーの正攻法です笑
トラバースが終わると再びの急登。立ち休止で小まめに休憩を挟みながら、地形図の1,972m、2,037mの標高点を目指して進んで行きます。
焼岳のツアーは前日の鉢盛山のツアーと雪の状況が違い踏み抜きが全くありませんでした。なので登りもリズムよくアイゼンの刃を効かせながらスイスイ歩けました。今回の焼岳ツアーはリンドウ平は通らずに、真南に伸びている尾根から取り付き山頂を目指しました。
右側から順番に乗鞍岳、御岳山、昨日登った鉢盛山が見えてます。左の白く雪の被った尾根は霞沢岳の南側が見いてます。
焼岳の真南の尾根は急登、緩斜面の繰り返し。緩斜面ではしっかりと息を整えながら登って行きます。標高2,300m辺りから風もでてきたので、防寒対策でジャケットを羽織りました。
最後の最後が、今日一番の急登。ここを登れば山頂はもう目の前!しっかりとアイゼンを効かせながら慎重に登って行きます。
11時15分 標高2,455m日本百名山焼岳に到着です。山頂はガスが出始めて、風も強く、身体が冷えてしまうため、滞在時間はササッとの短目。
帰りは往路を辿り所々、シリセードで下山。登りも、下りも始めは急斜面を怖がっていましたが、一度シリセードで急斜面の面白さを覚えたら、この通り楽しいの言葉しかでなくなります!
行きは3時間半近くかかった、登山道も帰りは一瞬の出来事のように、降りてきてしまい、安房峠の道路からは前穂高岳の素晴らしい展望が望めました!
13時20分 中ノ湯温泉到着。帰りは定番の中ノ湯温泉でお風呂をいただき15時40分頃に松本駅で解散しました。
今回も多くの方にツアーにご参加いただきありがとうございます!また、次回もよろしくお願い申し上げます!