南アルプス深南部にある熊伏山と黒法師岳に登って来ました。
熊伏山は日帰りで行ける山ですが、崩壊地など難所を歩く所もあり、短い割に内容の濃い登山が楽しめます。
黒法師岳は長い林道歩きと、急な等高尾根を登った先の稜線の笹藪歩きが、
訪れた者にしか分からない、なんとも言えない癒しを与えてくれる山です。
集合はJR浜松駅に9時45分。だったのですが、、、ガイドの電車乗り間違えで10時19分に。。。
お客様には貴重なお時間の中、お越しいただいたのに大変、ご迷惑をおかけしました。
この場を借りて再度、お詫び申し上げます。すみませんでした。
仕切り直して、浜松駅から青崩峠入口塩の道登山口までは車で2時間30分。
途中コンビニに寄り、行動食の購入やトイレ休憩を済ませます。
塩の道登山口を13時頃出発。
軽い足慣らしがてら、石畳の敷かれた歴史深い古道を登っていき、青崩峠まで。
全国各地にある塩の道の一つであり、古くは遠州から、信州への塩や海産物の運搬だけでなく、
戦国時代には武田信玄の軍勢が南進するために利用したり、秋葉街道とも呼ばれ、信州から遠州への秋葉神社の参拝の
峠越えにも利用されていたようです。
青崩峠と言うだけあって、熊伏山山頂に向かう登山道沿いは
所々、崖崩れを起こしていて、ヒヤヒヤとするところもあります。
フィックスロープが張られていますが、体重を預けてもよいロープではないので気を付けて通過しましょう。
14時30分。登山道開始から約1時間30分。標高1,613m前熊伏山です。
尾根上は青崩峠、熊伏山、観音山からの三叉路になっており、熊伏山へは真北の方面に進みます。
前熊伏山から緩やかなアップダウンを繰り返し、約20分程で標高1,654m 熊伏山に到着です。
下山は往路を辿り約2時間。登山口に到着したのは17時頃でした。
海も山も近いのが静岡県の良いところ。夕食は海の幸、山の幸の両方が味わえて贅沢でした。
明日の朝は5時に宿、出発と早いので1日目は早めの就寝です。
朝食はおにぎりと、簡単なおかず、お味噌汁を4時30分頃に用意していただき、「中村館」様を5時に出発しました。
宿から登山開始地点までは車で約1時間。水窪ダムを渡り、林道をひた走ります。スタートはだいたい6時頃でした。
林道の沢沿いには、迫力ある滝がいくつもありました。
じっくり感傷に浸りたいところですが、崩壊地からの落石やツアー行程の長さを考え、ここは足早に通過しました。
林道を歩くこと約6km。約1時間30分程の道のりをへて、7時30分頃に黒法師岳の登山口に到着。
ここからようやく、本格的な登山の開始です。
登り始めから、いきなりの急登です。
細かい石や砂利で足元が不安定になります。ゆっくり、焦らす第一目標「ヤレヤレ平」を目指します。
標高1,508m。9時頃にヤレヤレ平に到着です。
登山口を登り初めて約1時間程で登ってこれました。
ヤレヤレ平の少し先に市川戻りと言う場所があります。
痩せ尾根で崩壊している箇所もあるので注意して通過します。
市川戻りから先はより一層険しく、急な登りが始まります。
根や枝を掴んだ登り、足を高く上げたハイステップなど緊張感が増して、身が引き締まります。
弁当転がし、等高尾根から黒法師岳の稜線に出る手前の急登。
急なだけじゃなく、獣道も多く、細かな落石もあり、今回のルートの核心部と言っても良いかもしれません。
ルートミスをしないように、落石に注意して一歩一歩をゆっくり登っていきました。
等高尾根、黒法師岳、丸本岳の三叉路の分岐。
ここから見る黒法師岳、バラ谷の頭方面の笹藪の稜線は、
今にも走って駆け出したくなる感じで絵になります。
等高尾根分岐から少し歩き、黒法師岳の登りから南アルプス深南部方面を振り返ります。
曇り予報が出てたので、思ってた以上の好天に心も晴れやかになります。
バラ谷の頭、丸盆岳、黒法師岳の分岐。もう少しで黒法師岳山頂です。
黒法師岳登山口から約3時間。11時頃に標高2,068m黒法師岳に登頂しました。
稜線の笹藪を歩いてるときは多少、風がありましたが、黒法師岳山頂は周囲を樹林に囲まれている影響もあり、ほとんど風を感じることなく過ごせました。山頂は展望もきかないので写真を撮るときは、バラ谷の頭の分岐で撮るのがおすすめです。
下山は往路を辿り黒法師岳登山口まで約3時間。
登り以上に滑落や落石にきを配りながら下りてきてため、登りと同じくらいの時間がかかりました。
登山口からはまた6kmの林道を落石に注意しながら歩き、車止めのゲートに到着したのが15時30分頃でした。
最後になりますが、今回のツアー最後の最後にまたトラブルが。。。
林道を運転中に車のタイヤがバーストしてしまいました。
お客様には大変ご迷惑をおかけしました。
帰りの新幹線のお時間などにも影響が出てしまったこと、再度お詫び申し上げます。
大変申し訳ございませんでした。
お客様のありがとう、登頂できて良かったなどの言葉を励みに、これからも精進して参ります。
ありがとうございました。皆様林道の運転にはご注意下さい。