山のぼり ツアーレポート

2017/9/3  西穂高岳〜ジャンダルム〜奥穂高岳縦走

台風が近付いている。ツアーの2日前からは「雨予報なんですが・・・」「台風は大丈夫なんですか〜?」と参加者のほぼ全員の方から電話で問い合わせ。
台風の進路が少し東に向けば山はいい天気になるはず。アメリカ軍の進路予想を信じて催行。そして入山。
結果は・・・なんとも言えないほど気持ちの良い天候で、爽やかに超危険な岩稜を縦走してきました。

【1日目】
各地からここ「平湯温泉バスターミナル」に13:00集合
東京からだと高速バスで12:45頃に到着。
集合の後、タクシーで新穂高ロープウェイの「新穂高温泉駅」まで約25分(ジャンボタクシー:約7500円)
ロープウェイのチケット売場前「13:30」待ち合わせの方もいました。
14:00発のロープウェイで「しらかば平駅」を経て「西穂高口駅」に上がって登山開始。
軽い休憩を交えてこの日の宿「西穂山荘」に16:00着。
夕食までの長い時間はビールがお友達(笑
心配していた台風はというと・・・Oh ラッキー! あっちの方に行ってしまう!
【2日目】
お弁当にしてもらった朝食を山荘の喫茶室で取り、午前4時ちょうど、ヘッドランプを灯して全16名で出発。

11時間の長い縦走がスタート。
丸山はスルーして登っていくと、独標の手前でヘッドランプの明かりがいらないほど夜が明けてきた!

5:45 西穂独標に到着

ここでハーネスとヘルメットを装着。
頭の上はというとまずまずの天気。
三角錐の「ピラミッドピーク」
その手前には「チャンピョンピーク」これって誰が名付親なの?
さらに「たぬき岩」なんていうのもあったけど、どれ?あれ〜?マジで〜
てな感じ。
タヌキが立ってる姿は信楽焼の置物しか見たことないしな〜。
ブツブツといいながらも登っているとようやく夜が開けてきた。

左手の笠ヶ岳にも朝日が当たり始めていい感じだ。
カメラを取り出してパシャ
ピラミッドピークは富士山と一緒。
見てる方がカッコイイー!
山頂に立っても尖っている印象はないね。

ここは休憩なしで止まらずに通過です。
おおおお〜〜〜

明神岳の明神様に後光が射してるじゃないですか!
合掌(感無量)
西穂高岳の直下で振り向くと、なんと贅沢なパノラマビュー!

左「霞沢岳」 奥「乗鞍岳(御嶽山は、ここでは乗鞍と重なってます)」
そして一段低く「焼岳」 峰続きの末端には「西穂独標」

この日、滝雲がいつもは西側(写真の右手)から流れ落ちるのに、台風の影響なのか東側から西側に流れ落ちる珍しい光景でした。
6:45 西穂高岳

槍ヶ岳もバッチリ見えるいい天気。心配した風は、耳元をくすぐるような微風

ほんと来て良かった〜と、ひとり安堵するのでした。
でも、この縦走プランは、ここからが本番。

核心部を目の前にして、気を引き締めて参りましょう!

13名の参加者をA・B・Cの3チームに分け、それぞれのチームのガイドが担当チーム牽引するのですが、もちろんガイド同士でもフォローし合っての縦走
いつもながらの険悪なムードが漂う稜線
なんだかんだと注意しながら、要所要所でロープでビレイしながら「天狗の頭」を通過

光り輝く畳岩の巨大なスラブが懐かしい!
学生時代、なんどもこの岩に遊びに来たことやら。
天国への階段を降りるゲスト
一歩間違えたら・・・当然天国行きの特急列車です。
かっ、かっ、かっこいい〜!
前穂高岳を借景に「はいピース」
大小のアップダウンが続く稜線。
基本的に穂高連峰は南側が逆層。
なので、クライミングに慣れてない人は手がかり、足がかりが「ない!」と感じてしまうのですね〜。
でも傾斜の緩い逆層なのでフリクション(摩擦)を利用すると、登れるんですけど、これが「怖〜い」となります。
やっぱりクライミングはしたほうがいいですよ!
岳沢小屋からガラガラの天狗沢を登ってくるとここに出ます。
はい、天狗のコル(10:00頃着)

ここで休憩
※パワーゾーンの「怪峰・ジャンダルムに立つ」プランは、1日目:岳沢小屋に泊まり、2日目はここに登ってきてジャンダルムを登り、穂高岳山荘に泊まるプランです。
天狗のコルからしばらく長い登り。ガラガラのガレ場もあれば、浮石だらけのところも。下方にはメンバーが登っているので落石禁止。

落石1個につき生ビール1杯なんていう賭けをしとけば相当飲めたな〜、と後で思ったガイドでした(笑
そして綱渡り的な感じの細尾根。この場所を「ジャンの戸渡り」と命名!
誰かが名付けた「タヌキ岩」「チャンピョンピーク」と同じですわ。
頭上に見えるのはジャンダルムの偽ピーク
一歩づつゆっくり確実に高度を上げていく「特攻野郎Aチーム」と、それに続く「Bチーム」の面々
またまた出ました!明神様
写真クリックで拡大で見ると、明神5峰の先にうっすらと富士山!
右手の山並みは南アルプス。左手は八ヶ岳連峰
巨砲岩!と命名

「ちょっと勝手に名前つけんなよ!怒 (`_´)ゞ」
お怒りの声が聞こえてきそうですが・・・ 汗
偽ピークの上に立つと、目の前に待望のジャンダルムがど〜ん!
その奥には奥穂高岳がビシッ
トラバースルートから山頂に立ってようやく天使に会えました。
背景は歩いていきた西穂高方面です。

雲がかかってしまいましたけど・・・
ジャンダルムでお昼を済ませ、またまたトラバースルートで下降。

鎖で一段降りてジャンダルムを巻くようにトラバースするラインは、アンカーなし、ピナクルもなし。立木は当然ないのでロープをフィックスるすることもできない箇所。
微妙に外傾したバンドを進むのですが、アンサンドでスリップしたらアウト!
セーフはないんです。スリップしたらアウトなんです。
ロバの耳を巻くラインを登るゲスト(Aチーム)
徐々に奥穂高岳山頂の人影が大きく認識できるころ、後ろにはジャンダルム。

このあと安定したところで写真撮影大会!
シャッターを押すタイミングをとるのにハイチーズではなく、ここでは「とう、ばん、ジャ〜ン」というキマリです。
そう私たちのキマリですけどね。もちろんジャ〜ンはジャンダルムのジャン
最後の、本当に最後の難所「馬の背」

ここさえ登り切れば奥穂高の山頂は指呼の距離。
その後は一般道だから、もう少しで緊張も終わりま〜す。
緊張の糸がプツリと切れました。

奥穂高岳山頂14:00着
ゆっくり休憩をして穂高岳山荘にちょうど15:00到着
まずはお疲れ様でした。

そしてビアタイム突入
小屋前でゆっくりと時間を過ごすひととき

1日の戸張が訪れました。
(写真:常念岳)
【3日目】
前日以上に良い天気で朝を迎えた下山日。
現地解散OKということで、北穂高岳に向けて縦走をする方。前穂高岳経由で上高地に下山する方。パノラマ新道で下山をする方。白出沢をり新穂高に下山する方。そしてノーマルルートの涸沢経由でガイドと共に下山する方・・・
みなさん自由に山を楽しんで帰られるようでした。

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